2007年に日本にオーストラリア型の精神医療が導入され、モデル事業が始まりました。それは、倫理的に問題があると国際的に非難された予防精神医学であり、対象は子どもや青少年でした。この本場オーストラリアでは予防精神医学が広がりましたが、その結果としては多くの子どもたちの犠牲を生み出すこととなりました。
そこで、市民の人権擁護の会(CCHR)のオーストラリア支部代表シェリー・ウィルキンス女史が緊急来日し、1月21日(日)新宿(場所:サイエントロジー東京)にて、精神医療の実態と対策についての講演会を開催しました。
シェリー女史は長年精神医療の不正行為を粘り強く追跡し、子どもに対する不妊手術や電気ショックを規制する法律の制定に寄与し、向精神薬の害を暴露し、子どもたちの未来を守ってきました。
発達障害と診断された子どもを実態を知らずに精神科や支援センターに通わせ、過剰な精神医薬の投与により自殺する事例が多発し、そのような母親たちから直接インタビューをしたドキュメンタリー映像「精神医学敵か味方か」の制作発表も昨年オペラハウスで行い、その後10以上のテレビ番組で放送されました。彼女のもとには、さらなる被害者や家族からの反響が寄せられ、今の「自殺願望」の症状が、正に精神薬から来ているとわかったという声もあり、結果として状況が著しく改善したという報告もなされました。
また、当日のイベントでは青年の被害者が登壇。当時15歳で受けた強制入院とその被害を報告しました。その精神科医は、アメリカでも2歳の女の子に発達障害や双極性障害と診断し投薬した結果4歳で死亡させ、250万ドルの支払いで和解することになった悪名高い人物で、その後日本でも診療を再開。彼はその精神科医の被害に遭い、何の副作用の説明もなく精神薬の過剰投与から強制入院へと発展することになりました。
会に参加した人達からは「実際に経験された方のお話しを聞いて『本当に起こっていることなんだ』と驚きがありました。」「知人の子どもが発達障害で幼児の頃より薬を飲んでいて、中学3年の頃には体重が30kg以下、進学もせず夜は徘徊していた。これも精神薬のせいなんですね・・・」などと反響が寄せられました。
市民の人権擁護の会は、アメリカの人道主義者L.ロンハバードの調査内容に基づき、1969年、精神医療の人権侵害を調査・摘発するために、サイエントロジーと米シラキュース大学名誉教授のトーマス・サズ博士(故人)によってアメリカ・ロサンゼルスに創設されました。
特定非営利活動法人イマジンは、知的障害者のノーマリゼーション、覚せい剤撲滅の普及啓発活動を行っており、市民の人権擁護の会を応援しています。