ネパール出身のビノド･シャーマ氏は､2015年に発生した大型地震に対応して救助チームを立ち上げました。最初の5日間における救援活動で15,000人の住民に救助の手を差し伸べました。日本でも防災や効果的な災害救助の必要性がより一層高まる中、ビノド氏が3月末から来日し都内、静岡､長野などを訪問し、具体的な救助法について講演が4月12日に新宿（場所：サイエントロジー東京）にて開催されました。

　彼はチームを率いて、これまで支援が届いていなかった101の村や地域を巡り、最終的にはネパール全土で約400万人に助けをもたらしました。さらなる恒久的支援を目指し、彼はネパール国内にボランティア・ミニスター本部と169の支援グループを設立されています。

　彼のボランティア活動はネパールだけにとどまらず、インドネシア、バングラデッシュ、インドでも活動を広げられています。彼の活動はネパール国内にとどまらず、インドネシア、バングラデシュ、インドへも広がっています。今回は、インドで大洪水が発生した際のお話しも聞かせていただくことができました。大洪水の発生後、彼は17人のボランティアと共に5隻のボートを用い、激流を4時間かけて遡り孤立した村へと到着。夜の暗闇の中で38人の村人を救出し、3時間かけて安全な場所まで戻ったというエピソードは、その勇気と献身の象徴として語り継がれています。講演では、この体験を現地の写真と共に紹介しながら、「会場にいる皆さんの支援があってこそ、これらの活動が実現できたのです」と感謝の言葉を述べ、参加者の心に深く響く時間となりました。

　＜小さな奇跡の物語：アシストで変わった少年の人生＞
　インドでの洪水の救援後、ビノド氏の前にひとりの少年が母親に連れられて現れました。極度のストレスにより、少年の身体は硬直し、腕や脚がくっついたまま離れない状態にありました。

　ビノド氏は、精神的援助法「アシスト」を1日4時間施し、持てる限りの技術を駆使して対応しました。数日後には、身体と腕の硬直が徐々にほぐれはじめ、8日目には誰かが支えていれば、腕と脚をしっかりと伸ばせるようにまで改善しました。

　その後、ビノド氏は少年の母親にもアシストの方法を教え、帰宅後も自ら支援を継続できるようトレーニングを行いました。1ヶ月の支援テント滞在を終えて少し時が経ったある日、ビノド氏のもとに母親から喜びの電話が届き、「息子は元気に学校に通っています！」という報告が涙とともに語られました。

　「これが、効果のある“アシスト”の技術です」と語るビノド氏は、人を助ける力のある技術の価値と、それを支える支援者たちへの深い感謝を改めて表明しました。

　＜日本におけるボランティア・ミニスターの活動と支援技術＞
　サイエントロジー・ボランティア・ミニスターは、日本では2011年の東日本大震災における復興救援活動にも携わり、数ヶ月にわたる活動を通じて、合計数万人以上の被災者に救援の手を差し伸べました。その際に「アシスト」が用いられ、災害による精神的ショックの開放、疲労回復の手助け、ストレスの緩和などに役立てられました。日本の活動はこちら：https://www.rescue.bz/
　　　　 　　
　このボランティア実践は、地域サービスや災害援助、救援活動を提供するための包括的なプログラムであり、人道主義者であるL.ロン・ハバードによって30年以上前に作られました。このプログラムによって世界で20万3000人のボランティア聖職者がおり、彼らは9.11の後のグラウンドゼロや東南アジアの津波、カタリナハリケーン、阪神・淡路大震災や新潟中越地震、東日本大震災などを含む災害ケースにこれまで奉仕しています。

　＜誰もが学べる、実践的な支援技術＞
　ボランティア・ミニスターグループは、疲労回復に役立つ手法「アシスト」をはじめ、人間関係の改善、学習困難の克服、子育てのヒントなど、日常生活にも活かせる具体的な技術を提供するものです。これらの手法は非常にシンプルで、誰でも短期間で習得することができ、他者を助ける力を自らの手にすることができます。まさに、誰もが実践できるボランティア技術と言えるでしょう。

　詳しくはこちら：
　https://www.volunteerministers.jp/training.html


＜イベント情報＞
ビノド・シャーマ氏による特別講演
日時：2025年4月12日（土）19:00～
会場：サイエントロジー東京
　　　（新宿区百人町1-25-1）
参加費：無料
問合せ：03-4578-7550

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